プロシーンから新しいメタを学ぼう(続き)

8:30あたりから。

 

2016041013

EU LCSのFNC対VITの2試合目

パッチ6.6のドラフトにおけるFNCのアイデアは素晴らしかった。
恐らくここ数週間のROX Tigersのピックを研究したのだろう。

特にこの試合、Poppy,Kindred,Lissandra,Sivir,Alistarは今シーズンROX Tigersが最も多く使ってきたチーム構成だ。
非常にタワーダイブが容易で、マップ上を素早く移動することも出来る。
モビリティの低いVITの構成(とりわけJhinとThresh)にはこの上なく効果的だろう。

そしてGragasジャングルも悪くはないが、世界トップクラスのチームの間では優先度が低い。
理由は後で話そう。

FNCはレベル6まではセーフティに試合を進めた。ROX Tigersが好んでそうするように。
静かにファームし、全員がultを覚えるまで待つ。
そして、ダイブの時間だ。

 

2016041014

彼らはいとも簡単にトップレーンでダイブしてみせた。
Lissandraはテレポートを持っており、襲いくる敵の大群に対してJhinとThreshに為す術は無い。
Sivirのスピードに、Alistar,LissandraのCC。モビリティの低い彼らは格好の餌食というわけだ。

FNCにとってそこからのゲームは、ひたすらJhinとThreshを追い回すだけだ。
彼らがボットを守れば、またテレポートを使ってダイブする。
そしてさらにキルを、タワーを、欲しいままにする。

 

2016041015

そしてKindredは敵ジャングルの視界を支配し、Azirが戦闘に参加しようとするのを徹底的に妨害する。
Azirはテレポートを持っておらず、Kindredと戦って勝つことも出来ない。

 

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24分でバロンを取って、このゲームはあっという間に終わるかに思えたが、FNCはここでミスを犯す。

 

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バロンの後、まだultが無いのに敵を深追いし過ぎてしまったのだ。
結果として3対3のキル交換となる。

 

2016041018

その後再びバロンを取りそのまま勝利したが、FNCのずさんさが垣間見えた。

 

2016041019

攻撃のペース調整は非常に重要だ。

ROX Tigersなどがこういったチーム構成のときには、ultのクールダウンを待つようにしている。
さもなくばこのFNCのように、自らを窮地に追い込むことになるだろう。

 

2016041020

そしてVITの方は、今のメタを完全に誤解しているように思える。

AzirやJhinが弱いわけではないが、彼らを使うには、そのための構成を作ってやらなければならない。

韓国で最もAzirを好むチームCJは、可能な限りKindredをピックし、Kramer(ADC)をビッグキャリーにする。
SKTも似たように、ジャングルからのプレッシャーを強めるためGraves,Kindred,Nidaleeと組み合わせる。
Gragasとの組み合わせは非常に弱い。

またVITはFNCのタワーダイブの早さを見くびった。
JhinとThreshに対して2つのテレポート。タワー下ですら生き残ることは出来ない。

先ほどのバロンの件を除けば、この試合のFNCは完璧だった。

 

2016041021

ミニオンのウェーブコントロールも見事だった。

ミニオンがタワーに到達したらダイブをスタート。
そしてJhinとThreshをマップ中追い回す。

FNCはLCSの準々決勝に参加したチームの中で最高のプレイをしたと言えるだろう。

 

 

2016041022

最後はLCK、ROX対KTの3試合目。

ROXはタンクのAlistar、ハイパーキャリーのGPとRyzeというダメージ構成だ。
少数の局地戦には強いが、集団戦ではそこまででもない。

一方のKTは標準的な構成。

Malzaharは序盤Ryzeに対して効果的にプッシュを行うことが出来るし、RyzeがQSSを組むまではキルプレッシャーも与えられる。
サイレンスを当てることが出来れば、中盤から終盤Ryzeのダメージを大きく抑えることが出来る。

 

2016041023

試合はKTにとってまずい立ち上がりとなった。

GravesがKrugを狩った後、Eliseがいることを知りながら敵の青バフに向かったのだ。
レベル2の1対1で失敗し、Gravesは死んでしまう。

Malzaharを優位に立たせ、Ryze,GPというレイトゲームチャンピオンを倒し、育ち切る前に試合を終わらせる必要があるKTにとって、これは痛手だ。

 

2016041024

GravesのFlashが復活したとき、これがKTのやりたかったことだ。

MalzaharがFlashオールイン、Gravesも参加してキル、その後Flashを使って離脱。
Malzaharのultがあがったとき、これをもう一度行い、ミッドのタワーを割った。

そのおかげでMalzaharとGravesは他のレーンにも顔を出しスノーボールさせることが出来た。

MalzaharのultのプレッシャーによってRyzeは2つ目のアイテムにQSSを買うことを余儀なくされ、GravesとSivirのADに対して無防備になった。

 

2016041025

MalzaharによるHP割合ダメージで素早くバロンが倒せるKTは、周辺の敵の視界を真っ暗にし、繰り返しバロンを試みた後スタートした。
GPがテレポートをキャンセルして集団戦に参加できず、これが決定的なバロンとなった。
ここからKTはスノーボールし、ドラゴン5スタック、次のバロンも取り試合に勝利した。

ROXにはGPがいた。GPはファームして、スプリットプッシュした。
GPがレイトゲームに向けて必死にファームしている間、KTのMaokaiはファームの代わりにテレポートでグループし、Malzaharと共に効果的なピックを行った。
オブジェクトにつながるキルを取り、よりゴールド依存の高いチームメンバーのために動いたのだ。

KTとTLはこのパッチにおけるMaokaiの使い方について同じ結論に到達したようだ。